【2026年最新】大阪の大型プロジェクト・再開発年表|IR・なにわ筋線からリニアまで

【徒歩圏】大阪メトロ・御堂筋線「新大阪駅・南改札」近くのホテルまとめ

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大阪・関西万博が閉幕したあとも、大阪の街づくりは終わりません。

大阪駅北側ではグラングリーン大阪の整備が続き、阪急大阪梅田駅周辺では駅のリニューアルと芝田・茶屋町エリアの再開発が動き始めています。森之宮では新駅とアリーナ、夢洲では大阪IRと万博跡地、難波ではクボタ旧本社跡地のアリーナを核とする複合開発が計画されています。さらに、なにわ筋線、京阪中之島線延伸、大阪モノレール延伸、阪急の新大阪連絡線・なにわ筋連絡線、北陸新幹線、リニア中央新幹線など、大阪の交通地図そのものを変える計画も控えています。

この記事では、2026年8月時点で明らかになっている大阪府内の主な大型プロジェクトを、2027年以降の年表にまとめました。開業・完成時期が決まっている事業だけでなく、完成時期が未定の長期構想についても、現在どこまで進んでいるのかを紹介します。



大阪の大型プロジェクト・再開発年表


大阪で予定されている大型プロジェクトを、開業・完成目標の早い順に並べると次のようになります。


以下の時期は2026年8月時点で公表されている目標です。「予定」「目標」とされている事業は、工事や事業者選定、関係機関との協議によって変更される場合があります。

時期 プロジェクト 概要・現在の状況
2027年度 グラングリーン大阪
整備中
2024年9月に先行まちびらき。南館などに続き、2027年度の全体まちびらきを予定しています。
2028年春 (仮称)森之宮新駅
事業化
Osaka Metro中央線を森ノ宮駅から約1.1km延伸。大阪城東部地区と大阪公立大学森之宮キャンパスへの新たな玄関口になります。
2028年春以降 大阪城東部地区1.5期開発
計画中
森之宮新駅、駅ビル、駅前空間、大学施設、商業・交流施設などを一体的に整備する計画です。
2028年度以降 森之宮のアリーナ・ホール
計画再調整
1万人以上を収容するアリーナ・ホールを中心とした複合開発。2025年の公募は応募がありませんでしたが、2026年には三菱地所との共同開発が報じられています。
2028年度目標 阪急淡路駅周辺の高架切替
工事中
京都線・千里線の約7.1kmと、崇禅寺・淡路・柴島・下新庄の4駅を高架化。17か所の踏切を除却します。
2030年春 万博記念公園駅前の大規模アリーナ
計画中
スポーツや音楽イベントに対応する大規模アリーナを中核に、商業、ホテル、オフィスなどを段階的に整備。全施設の開業は2038年予定です。
2030年 新しい大阪マルビル
建替計画進行
地上40階、高さ約192m。ホテル、展望スペース、ミュージアム、コンサートホール、商業施設などが入る新たなランドマークになります。
2030年秋ごろ 大阪IR
工事中
夢洲にカジノ、ホテル、国際会議場、展示場、エンターテインメント施設などを整備する統合型リゾートです。
2030年度以降 夢洲・万博跡地の第2期開発
検討中
大阪・関西万博の跡地に、記念公園、大屋根リングの一部、商業、ホテル、アリーナ、劇場などを導入する構想。段階的な開発が想定されています。
2031年春 なにわ筋線
工事中
大阪駅から中之島、西本町を通り、JR難波駅と南海新今宮駅方面へ向かう新線。関西空港へのアクセスも強化されます。
2031年度 中之島五丁目地区再開発
事業進行
なにわ筋線の新駅整備と連動。高さ約205m、地上57階、約1,010戸の超高層住宅などが計画されています。
2031年度目標 阪急淡路駅周辺高架化事業の完了
延期の可能性
高架切替後に側道や高架下などを整備。ただし、大阪市は事業期間がさらに延びる可能性を示しています。
2032年度 淀川左岸線2期
工事中
海老江JCTから新御堂筋付近まで約4.4kmを結ぶ高速道路。大阪都心北部の渋滞緩和と広域道路網の強化を担います。
2032年以降 クボタ旧本社跡地「Kubota field」
計画具体化
難波・敷津東の約2.4haに、約1万2,500人収容の「(仮称)Kubota LaLa arena」を核として、ホテルと商業施設を整備します。
2033年度 大阪モノレール延伸
工事中
門真市駅から(仮称)瓜生堂駅まで約8.9kmを延伸し、門真南、鴻池新田、荒本など5駅を新設します。
2030年代
(詳細未定)
阪急大阪梅田駅周辺・芝田1丁目計画
段階的に整備
阪急大阪梅田駅のリニューアルに加え、大阪新阪急ホテルと阪急ターミナルビルの建替え、阪急三番街の全面改修などを一体的に進める構想です。
完成時期未定 茶屋町B-2・B-3地区再開発
事業中
ホテル、オフィス、商業施設、ホール、地域交流施設などを整備する複合再開発。当初の開業目標から事業期間が見直されています。
完成時期未定 京橋駅周辺再整備・JR片町線/東西線地下化
再開準備
JR片町線・東西線を別線で地下化し、京橋駅東側の踏切や市街地分断を解消。駅前広場、道路、歩行者ネットワークの再編も検討されています。
完成時期未定 淀川左岸線延伸部
事業中
(仮称)豊崎ICから門真JCTまで約8.7km。大部分を地下トンネルで結び、湾岸部と第二京阪道路・近畿道をつなぎます。
開業時期未定 京阪中之島線延伸
事業化検討
現在の中之島駅から九条駅まで延伸し、Osaka Metro中央線と阪神なんば線に接続する構想。建設計画や事業スキームの調査が進められています。
完成時期未定 阪急なにわ筋連絡線・新大阪連絡線
調査段階
大阪駅―十三駅と十三駅―新大阪駅を結ぶ2つの新線。十三駅には既存駅直近の地下ホームを設ける方向です。
完成時期未定 新大阪駅周辺の大規模再整備
長期構想
リニア、北陸新幹線、阪急新線などを受け入れる広域交通ターミナルとして、新大阪・十三・淡路を一体的に整備します。
開業時期未定 北陸新幹線・敦賀―新大阪
未着工
敦賀駅から新大阪駅までの延伸計画。ルート、事業費、沿線自治体との調整が続いており、開業年は決まっていません。
最速2037年と
されたが不確定
リニア中央新幹線・名古屋―新大阪
長期計画
東京・名古屋・大阪を約1時間で結ぶ国家的プロジェクト。当初の大阪開業は2045年予定で、最大8年前倒しする方針が示されています。

2027年度|グラングリーン大阪が全体まちびらき


年表の最初を飾るのが、大阪駅北側の「グラングリーン大阪」です。 2024年9月に北館と「うめきた公園」の一部が先行開業し、2025年には南館が開業しました。今後も公園や周辺施設の整備が進められ、2027年度に全体まちびらきを迎える予定です。 大阪駅前に約4.5haの都市公園が生まれるこの事業は、超高層ビルを建てるだけの再開発ではありません。大阪駅の北側を、通過する場所から人が滞在する場所へ変えるプロジェクトです。



2028年|森之宮に新駅と新しい街が誕生

2028年|森之宮に新駅と新しい街が誕生 Osaka Metro中央線「(仮称)森之宮新駅」


Osaka Metroは、中央線の森ノ宮駅から森之宮検車場内まで約1.1kmを延伸し、2028年春に「(仮称)森之宮新駅」を開業する予定です。

新駅は、大阪公立大学森之宮キャンパスや大阪城公園東側の開発地区への玄関口になります。夢洲と森之宮が中央線で直接つながることで、大阪の「西の拠点」と「東の拠点」を結ぶ都市軸が形成されます。



大阪城東部地区1.5期開発と森之宮アリーナ

新駅の周辺では、駅ビル、駅前空間、大阪公立大学の1.5期キャンパス、商業・交流施設などを整備する「大阪城東部地区1.5期開発」が計画されています。

なかでも注目されるのが、1万人以上を収容するアリーナ・ホールです。「第2の大阪城ホール」とも呼ばれる規模で、音楽ライブやスポーツイベントなどへの利用が想定されています。

ただし、2025年に実施された開発事業者の公募には応募がなく、新駅とアリーナが同時に開業する予定ではありません。2026年にはOsaka Metroと三菱地所による共同開発が報じられ、2028年度以降の開業を目指す動きが出ていますが、正式な開業時期は今後の発表を待つ必要があります。



2028年度以降|阪急淡路駅周辺の高架化


淡路駅周辺では、阪急京都線・千里線の約7.1kmを高架化する連続立体交差事業が進められています。

対象となるのは崇禅寺駅、淡路駅、柴島駅、下新庄駅の4駅です。完成すると17か所の踏切がなくなり、淡路駅付近で京都線と千里線の列車が平面交差する問題も解消されます。

現在は2028年度の高架切替、2031年度の事業完了が目標です。ただし、大阪市は物価上昇などを踏まえ、事業期間の延伸が見込まれると説明しています。そのため、年表では確定した完成年ではなく「現時点の目標」として見る必要があります。



2030年|大阪の大型プロジェクトが集中

万博記念公園駅前に大規模アリーナ

吹田市の万博記念公園駅前では、大規模アリーナを中心としたスポーツ・文化拠点の整備が計画されています。

アリーナは2030年春の開業予定で、その後、ホテル、商業施設、オフィスなどを段階的に整備し、2038年に開発エリア全体が完成する計画です。大阪城ホールや森之宮アリーナとともに、大阪の大規模イベント会場の配置を変える可能性があります。



大阪マルビルが高さ約192mの超高層ビルへ

梅田のランドマークだった大阪マルビルは、円筒形のデザインを継承した地上40階、高さ約192mの超高層ビルに建て替えられます。

新しい建物には、ホテル、展望スペース、ミュージアム、イノベーションオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設などが入る予定です。2025年冬から建設工事に入り、2030年の開業が計画されています。



夢洲に大阪IRが開業

夢洲では、2030年秋ごろの大阪IR開業に向けて工事が進められています。 大阪IRは「夢洲のカジノ」と呼ばれることもありますが、カジノは施設の一部です。合計約2,500室の3つのホテル、国際会議場、展示場、レストラン、ショッピング、エンターテインメント施設などを一体的に整備する統合型リゾートで、年間約2,000万人の来訪が見込まれています。



万博跡地・夢洲第2期区域の開発

大阪・関西万博の会場跡地となった夢洲第2期区域でも、次の街づくりが始まります。 大阪市は、万博の記念公園、大屋根リングの一部、記念館を残す方針を示しています。民間からは、ホテル、商業施設、アリーナ、劇場、野外ライブ会場、サーキット場、住宅などの提案が寄せられました。 現段階では完成形や全面開業の時期は決まっておらず、2030年度以降の段階的な事業化が想定されています。IRだけでなく万博跡地の利用が具体化して初めて、夢洲がイベント会場から常設の街へ変わることになります。



2031年|なにわ筋線と中之島再開発

なにわ筋線が2031年春に開業

なにわ筋線は、大阪駅のうめきた地下ホームから中之島、西本町を通り、JR難波駅と南海新今宮駅方面へ分かれる新しい鉄道路線です。

途中には「(仮称)中之島駅」「(仮称)西本町駅」「(仮称)南海新難波駅」が設置されます。JRと南海が運行し、大阪駅・新大阪駅と関西空港、大阪南部を結ぶ新たな南北軸になります。



中之島五丁目地区に高さ約205mの超高層住宅

なにわ筋線の新駅が設置される中之島五丁目では、土地区画整理事業と大規模な民間開発が進められています。

「(仮称)中之島五丁目3番地計画」では、地上57階、高さ約205m、約1,010戸の超高層住宅と小規模商業施設を整備。2026年春の着工、2031年度の完成が目標です。

なにわ筋線の開業、大阪国際会議場、リーガロイヤルホテル大阪、未来医療国際拠点などと連動し、中之島西部は文化・医療・MICE・居住機能が集まる新しい街へ変わります。



2032~2033年度|高速道路とモノレールが延びる

淀川左岸線2期が2032年度に完成予定

淀川左岸線2期は、阪神高速3号神戸線の海老江JCTから新御堂筋の(仮称)豊崎ICまでを結ぶ約4.4kmの道路です。

淀川の堤防と一体となった地下トンネルを整備する難工事で、完成すると大阪都心北部の渋滞緩和に加え、湾岸部と新大阪方面を結ぶ道路ネットワークが強化されます。トンネル工事などが順調に進んだ場合、2032年度の完成予定です。



大阪モノレールが瓜生堂まで延伸

大阪モノレールは、現在の門真市駅から東大阪市の(仮称)瓜生堂駅まで約8.9km延伸されます。

新設されるのは、松生町、門真南、鴻池新田、荒本、瓜生堂の5駅です。Osaka Metro長堀鶴見緑地線、JR学研都市線、近鉄けいはんな線、近鉄奈良線と接続し、大阪東部を南北に移動できる新しい交通軸になります。開業目標は2033年度です。



2032年以降|クボタ旧本社跡地に「クボタららアリーナ」

クボタが2026年5月に本社をグラングリーン大阪へ移転したことに伴い、浪速区敷津東にある旧本社跡地でも大規模な再開発が始動しました。

街区名称は「Kubota field(クボタフィールド)」で、敷地面積は約2万4,000㎡。南海難波駅、大国町駅、恵美須町駅、今宮戎駅の間に位置し、なんばパークスやZepp Nambaに近いエリアです。

中核施設は、スポーツや音楽イベントに対応する約1万2,500人収容の多目的アリーナ「(仮称)Kubota LaLa arena(クボタららアリーナ)」です。アリーナは三井不動産、ホテルと商業施設は関電不動産開発が事業主体となり、2032年以降の開業を予定しています。

大阪の大型アリーナ計画は3か所へ
2030年春開業予定の万博記念公園駅前、開業時期を再調整している森之宮、2032年以降のクボタ旧本社跡地と、大阪府内では1万人規模以上のアリーナ計画が複数進んでいます。クボタ旧本社跡地は、ミナミ南側の新しい集客拠点になる計画です。



2030年代以降|阪急大阪梅田駅周辺・芝田・茶屋町の再開発

大阪駅の東側から北東側にかけては、阪急大阪梅田駅、芝田1丁目、茶屋町で複数のプロジェクトが進んでいます。グラングリーン大阪とは別の動きですが、駅や商業施設、ホテル、オフィス、歩行者空間を一体的に更新することで、梅田の中心軸を東側へ広げる再開発です。



阪急大阪梅田駅のリニューアル

阪急電鉄は2026年1月から、大阪梅田駅の3階コンコースとホームを中心とするリニューアル工事に着手しました。列車の停止位置を十三側へ約14m移動させ、ホーム床面を改良するほか、茶屋町口改札にはエレベーターを整備します。

2031年ごろからは、全ホームへの可動式ホーム柵の設置を順次始める予定です。これは駅だけの改修ではなく、将来の芝田1丁目計画と駅周辺の回遊性向上を見据えた先行整備でもあります。



芝田1丁目計画

芝田1丁目計画は、大阪新阪急ホテルと阪急ターミナルビルの建替え、阪急三番街の全面改修などを一体的に進める大規模プロジェクトです。

阪急大阪梅田駅に直結する商業、オフィス、ホテル、駅施設をまとめて更新するため、完成すれば阪急側の梅田の景観と人の流れは大きく変わります。ただし、建物の高さや用途構成、工区、全体完成時期などの詳細は正式発表前です。「大阪梅田2030プロジェクト」という名称は、2030年完成を意味するものではありません。



茶屋町B-2・B-3地区第一種市街地再開発事業

阪急大阪梅田駅の東側にある茶屋町では、約0.6haを一体的に整備する「茶屋町B-2・B-3地区第一種市街地再開発事業」が進められています。

B-2地区には、ホテル、オフィス、商業施設、クリエイターズサロン、多目的ホールなどが入る複合施設を計画。B-3地区には店舗を整備し、地区幹線道路、広場、歩行者通路も新しくします。

当初はB-2地区を2027年度、B-3地区を2028年度に開業する計画でしたが、2026年時点で事業期間の見直しが進んでいます。そのため、現在は完成年を断定せず、今後の正式発表を確認する必要があります。



完成時期未定|京橋駅と大阪東部の大改造

京橋駅周辺では、JR片町線・東西線の別線地下化を軸にした大規模な街づくりが検討されています。

これは一般に「学研都市線の地下化」と呼ばれる計画で、京橋駅東側の踏切をなくし、鉄道による市街地の分断を解消する事業です。地下化に合わせ、JRの駅機能集約、南北の駅前ロータリー、道路、歩行者デッキ、大阪ビジネスパークや大阪城公園との回遊ルートなども整備する方針です。

大阪市は2026年度の事業再開を予定していますが、完成時期は示されていません。旧イオン京橋店周辺を含む駅前の土地利用も関係するため、京橋の姿を根本から変える長期プロジェクトになります。



完成時期未定|淀川左岸線延伸部

2032年度完成予定の淀川左岸線2期から、さらに東へ延びるのが淀川左岸線延伸部です。

(仮称)豊崎ICから門真JCTまで約8.7kmを結び、全体の約9割がトンネル構造になります。一部は地下約70mに達する大深度地下を通る計画です。

完成すれば、夢洲など大阪湾岸部から第二京阪道路、近畿自動車道、名神高速道路方面への移動が便利になり、大阪都市再生環状道路の大きな空白が埋まります。すでに事業化され、測量、地質調査、設計などが進められていますが、開通時期はまだ発表されていません。



開業時期未定|京阪中之島線を九条まで延伸

京阪中之島線は現在、中之島駅が終点ですが、ここから大阪市西区の九条駅まで延伸する構想が事業化検討の段階に進んでいます。

九条駅ではOsaka Metro中央線と阪神なんば線に接続し、京阪沿線、中之島、ベイエリアを結ぶ新たな東西軸を形成します。京阪の線路がそのまま夢洲まで延びる計画ではなく、中之島―九条間の延伸と、JR桜島線の桜島―舞洲―夢洲間延伸を組み合わせて、夢洲への北側アクセスを強化する考え方です。

大阪府・大阪市が2025年に公表した検討では、京阪中之島線延伸の概算事業費は約660億円、想定輸送人員は1日約3万人、費用便益比は1.1~1.2と試算されました。JR桜島線延伸と組み合わせた検討路線は、従来の答申路線より費用対効果や整備効果で優位と評価されています。

2026年度からは、大阪府、鉄道事業者などと共同で、建設計画や運行計画、事業スキームの検討が進められています。ただし、事業主体、着工時期、開業時期は決まっておらず、現段階で「2037年開業」などと確定的に扱うことはできません。



完成時期未定|阪急のなにわ筋連絡線・新大阪連絡線

阪急電鉄が検討しているのが、「なにわ筋連絡線」と「新大阪連絡線」です。

なにわ筋連絡線は大阪駅のうめきたエリアと十三駅、新大阪連絡線は十三駅と新大阪駅を結びます。なにわ筋線との相互直通を想定し、阪急の既存路線とは異なる狭軌で、基本的には地下に整備する構想です。

十三駅では、既存の阪急十三駅に近い地下へ新ホームを設ける方向が示されています。一方、大阪駅でのなにわ筋線との接続方法や、新大阪駅の位置、建設費、事業方式は検討中です。

大阪市は2026年度から、JR桜島線延伸、京阪中之島線延伸とともに、阪急2路線の建設計画や事業スキームを調査しています。現時点では「2031年開業」と断定できる段階ではありません。



長期構想|新大阪駅を西日本最大級の交通拠点へ

新大阪駅周辺では、リニア中央新幹線、北陸新幹線、阪急新大阪連絡線、淀川左岸線延伸部などを受け入れることを前提に、20年から30年先を見据えた街づくりが進められています。

対象は新大阪駅だけではありません。十三駅と淡路駅を含む3つのエリアを一体として、広域交通ターミナル、交流施設、歩行者空間、駅と街を結ぶ広場、民間都市開発などを段階的に整備する構想です。

リニアと北陸新幹線の駅位置が決まらなければ具体化できない部分も多く、完成年は決まっていません。その一方で、2025年6月には新大阪・十三・淡路を対象とする新しい「新大阪駅周辺地域まちづくり方針」が策定され、長期構想から具体的なプロジェクトを生み出す段階へ進みつつあります。



開業時期未定|北陸新幹線は敦賀から新大阪へ

北陸新幹線は2024年3月に金沢駅から敦賀駅まで延伸されましたが、敦賀駅から新大阪駅までの区間は未着工です。

新大阪までの延伸が実現すれば、大阪と福井・金沢・富山が新幹線で直接結ばれます。しかし、京都市内を通るルート、地下水や残土への影響、建設費、沿線自治体の負担などが問題となり、着工には至っていません。

2026年度予算でも建設費は計上されず、調査が継続されています。以前の資料に掲載された開業予測を現在の完成予定として使用せず、「開業時期未定」とするのが正確です。



2037年以降|リニア中央新幹線の大阪開業

リニア中央新幹線は、東京・名古屋・大阪の3大都市圏を約1時間で結ぶ巨大プロジェクトです。東京―大阪間の所要時間は約67分と想定されています。

名古屋―大阪間は当初2045年の開業予定でしたが、国の財政投融資を活用し、最大8年前倒しする方針が決まりました。このため「最速2037年の大阪開業」と紹介されることがあります。

ただし、先に開業する品川―名古屋間の工事が当初計画より遅れており、2037年の大阪開業が確定しているわけではありません。大阪までの着工時期と開業時期は、今後の工事進捗や環境影響評価、JR東海の経営判断によって決まります。



大阪の街は「キタとミナミ」から多極型へ

大阪の大型プロジェクトを年表で見ると、単に新しいビルや鉄道路線が増えるだけではないことが分かります。

  • 大阪・梅田:グラングリーン大阪、大阪マルビル、阪急大阪梅田駅、芝田・茶屋町再開発
  • 難波・大国町:クボタ旧本社跡地「Kubota field」
  • 森之宮・京橋:新駅、大学、アリーナ、JR片町線・東西線地下化
  • 夢洲:大阪IR、万博跡地開発
  • 中之島・ベイエリア:なにわ筋線、京阪中之島線延伸
  • 北大阪:万博記念公園アリーナ、阪急淡路駅高架化
  • 大阪東部:大阪モノレール延伸、淀川左岸線延伸部
  • 新大阪・十三:阪急新線、北陸新幹線、リニア中央新幹線

これまでの大阪は、梅田の「キタ」と難波・心斎橋の「ミナミ」が中心でした。これからは、夢洲、森之宮、京橋、新大阪、十三、中之島などにも大きな拠点が生まれ、それぞれを鉄道と高速道路で結ぶ多極型の都市へ変わっていきます。

なかでも2030年から2033年度にかけては、大阪IR、万博記念公園アリーナ、大阪マルビル、なにわ筋線、淀川左岸線2期、クボタ旧本社跡地、大阪モノレール延伸が集中します。大阪の街の姿と人の流れが最も大きく変わる期間になりそうです。



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