お肉は十分に加熱して食べてください! カンピロバクター食中毒が多く発生

お肉は十分に加熱して食べてください! カンピロバクター食中毒が多く発生

【 大阪市役所 】

近年、お肉を生や加熱不十分な状態で食べたことが原因と考えられるカンピロバクター食中毒が全国的にも、大阪市においても多く発生しています。

カンピロバクター食中毒の多くは、鶏肉のさしみやタタキなどの生や加熱不十分な肉料理を食べたことによるものです。

このため、鶏肉などのお肉は中心部まで十分に加熱し、生や加熱不十分なものは食べないようにしましょう。

特に子どもやお年寄りや体が弱っている人がカンピロバクター食中毒になると、症状が重くなるおそれがあるため注意が必要です。 

鶏肉をはじめとするお肉は、食生活に欠かせない食材です! 肉料理はよく加熱し、おいしく安全に食べましょう!

カンピロバクター食中毒発生状況のグラフ、お肉は十分に加熱して食べてください! カンピロバクター食中毒が多く発生

お肉を生や加熱不十分な状態で食べると食中毒になることがあります!

生やタタキなどの加熱不十分な肉料理を食べると、カンピロバクター食中毒等にかかることがあります。
特に鶏肉には、安全に生で食べることができる衛生基準はありません。そのため、鶏肉は必ず十分に加熱してから食べてください。

「新鮮だから生でも安全」「お店で出されているから生でも安全」は間違いです!

過去に厚生労働省が行った調査では、市販されている鶏肉から、カンピロバクターが20~100%と高い割合で見つかっています。
カンピロバクターは少ない量でも付いていれば食中毒を起こすことから、新鮮な鶏肉であっても生や加熱不十分な状態で食べると食中毒になることがあります。
むしろ「新鮮な鶏肉ほど、カンピロバクターが生き残っている可能性が高い」ことが知られています。

牛レバー・豚肉(レバー等内臓を含む)は生食禁止!

鶏肉だけでなく牛肉も豚肉でも、生やタタキなどの加熱不十分な肉やレバー等の内臓を食べると、カンピロバクターや腸管出血性大腸菌O157、サルモネラ等による食中毒にかかることがあります。
お肉を食べるときには、基準に合った生食用食肉(牛肉のみ)をのぞき、中心部まで十分に加熱して食べてください。
※子ども、高齢者、食中毒菌に対する抵抗力の弱い方は、基準に合ったものであっても、生で食べることは控えてください。
牛レバー、豚肉(レバー等内臓も含む)については、法律で、タタキやレアなど加熱不十分な状態で提供することが禁止されています。
シカやイノシシなどの野生鳥獣はどのような病原体を保有しているかわからないことから、その肉を生や加熱不十分な状態で食べるのは危険です。

お肉は中心部まで十分に加熱して食べてください!

食中毒の原因となる病原体は肉や内臓(レバーなど)の内部にまで入り込んでいることがあるため、中心部の色が完全に変わるまで加熱してください(75℃以上で1分間以上の加熱)。
お肉を焼く時は、専用のはしやトングを使い、食べるためのはしで生のお肉に触れないようにしましょう。
ハンバーグ・つくねなどの挽肉料理は、くしで刺して出てくる肉汁が透明になるまで、中心部の色が褐色に変わるまで加熱してください。
お肉の調理に使用した包丁やまな板などの器具類は、使用するたびに、洗浄消毒しましょう。
調理前、食事前、トイレの後は、手や指を洗ったあと、消毒しましょう。

<加熱調理の目安>

右端の例では、中心部が少しピンク色のままです。この状態では、食中毒菌(カンピロバクター)が生き残っていることがあります。

鶏肉の加熱処理の目安、お肉は十分に加熱して食べてください! カンピロバクター食中毒が多く発生


カンピロバクター食中毒とは
主な症状:下痢、腹痛、発熱など
食べてから症状が出るまでの期間:1~7日
主な原因食品:鶏のさしみ、鶏のタタキなどの生や加熱不十分な肉料理

特徴:少ない菌量で発症する。動物の腸管に存在し、特に鶏が持っていることが多い。お店で売られている生のお肉についていることがある。また、カンピロバクターに感染した数週間後に、手足の麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合がある。新鮮なお肉だからといって安心できない。

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