
水都大阪 ホッとなニュース&ブログ
「ITエンジニア」と一言で言っても、実際にはいろいろな仕事があります。ただ、最初から細かい職種名を覚える必要はありません。まずは、役割でつかむのが一番わかりやすいです。ここでは、現場で通用する6つの視点で整理します。
ITエンジニアは、大きく6つの役割に分かれる
1. 作る:開発(Web/アプリ)
 最も“エンジニアっぽい”イメージの仕事です。
 Webサイト、Webサービス、スマホアプリをつくります。
 ■ Web → YouTube、Amazonなどの仕組み
 ■ アプリ → LINE、PayPayなど
 
 向いているタイプ
 ■ アイデアを形にしたい
 ■ 画面が動くとワクワクする 
 小さな一歩
 ■ HTML/CSS、Python、JavaScriptでミニアプリ
2. 支える:インフラ
 サービスを安全に動かす“土台づくり”です。
 ネットワークやサーバーを扱います。
 ■ ネットがつながる
 ■ アプリが落ちない
 当たり前を守る仕事です。 
 向いているタイプ
 ■ コツコツ作業が苦にならない
 ■ トラブル対応も冷静にできる 
 小さな一歩
 ■ Linuxに触れてみる(仮想環境でもOK)
3. 自動化する:クラウド/SRE
 AWS(アマゾンのクラウド)などを使い、物理機器を使わずに環境を作る時代の仕事です。
 
 向いているタイプ
 ■ 最新技術や効率化が好き
 ■ 自動化が楽しいと感じる 
 小さな一歩
 ■ AWS無料枠でチュートリアル
4. 分析する:データエンジニア
 企業が意思決定に使うデータを集め、整理し、扱えるようにします。
 
 向いているタイプ
 ■ 数字が好き
 ■ 論理的に考えるのが得意 
 小さな一歩
 ■ Pythonでデータをグラフ化
5. 賢くする:AI/機械学習
 AIモデルをつくり、予測・判断させます。ChatGPTで注目されています。
 
 向いているタイプ
 ■ 探究心が強い
 ■ 試行錯誤に抵抗がない 
 小さな一歩
 ■ Python+AI入門本
 ■ Kaggleの簡単な課題
6. 守る:セキュリティ
 サイバー攻撃や情報漏洩からシステムを守ります。需要が高まっている分野です。
 
 向いているタイプ
 ■ リスク管理が得意
 ■ 「弱点を見つける」のが好き 
 小さな一歩
 ■ セキュリティ入門、CTF体験

高校生がITを目指すなら
 高校生のうちにITに触れることは、大きなアドバンテージです。
まずは授業で扱う「情報」をしっかり理解しつつ、興味を広げていきましょう。 
 勉強の基礎
 ■ 情報Iの内容
 ■ 数学(特に論理)
 ■ 英語(技術情報の多くは英語)
 
 具体的な進め方
 ■ YouTubeや学習サイトでPython
 ■ 小さなWebアプリを作る
 ■ ITパスポート挑戦
 
 「理解」より「動かしてみる」方が伸びます。 
 (例)
  最初の2ヶ月:動画→簡単なアプリ
  半年目:GitHubで作品公開
社会人が未経験から始めるなら
 社会人からスタートする人もたくさんいます。
まずは順番を意識して、基本から積み上げていきましょう。 
 ステップ
 1. PC・ネットワーク基礎
 2. Linuxに触れる
 3. Python or Web
 4. 小作品 → GitHub 
 (このステップは、一例です) 
 作品の例
 ■ 自分用タスク管理アプリ
 ■ APIで天気表示アプリ
 ■ Pythonでデータ分析
 
 完成度より「動くもの」が大事。それが転職の武器になります。 
 (例)
  最初の2ヶ月:動画→簡単なアプリ
  半年目:GitHubで作品公開
学習のコツ
 ■ いきなり完璧を目指さない
 ■ 毎日30分でいいので触れる
 ■ 迷っても止まらない
 ITの世界は、「できない → できた」の積み重ねが自信になる分野です。
高校生の進路の参考
 大阪で学ぶ場合、情報系が学べる大学や専門学校も多いです。
 大学の場合、立命館大学(いばらきキャンパス)、近畿大学、関西大学、大阪公立大額、大阪電気通信大学などが選択肢になります。
ただし、場所に縛られる必要はなく、オンライン学習も強い時代です。 
 「通学 or オンライン」より、継続できる環境を選ぶことが大事です。
最後に
 ITエンジニアは、自分の手でつくり、動かし、未来を変える仕事です。
 必要なのは、センスよりも、小さな一歩と継続。 
 ■ まずは触ってみる
 ■ 小さく作る
 ■ わからなくても手を止めない
 
 これだけで、確実に前へ進めます。
 今日できることは、Pythonを触って、小さなコードを動かすこと。 
 未来の自分が、今日の一歩に感謝します。







