
水都大阪ホッとなニュース&ブログ
子供が中学生・高校生と成長していくと、子育てで思い悩む方が多いのではないでしょうか。思春期・反抗期の子供の接し方に悩む方におススメしたい本を2冊、ご紹介します。
反省させると犯罪者になります(岡本茂樹)

反省させると犯罪者になります
2024年に私が読んだ本の中で、この本は最も記憶に残っていて、そして、本当に心の底から「役に立った」「自分が間違っていた」と思えた本です。
自宅のベッドに寝転がってスマホを見ていたときに、タイトルのインパクトもあって広告が目に留まり、電子書籍としてアマゾンで購入しました。
本を買ってもらうために、インパクトのあるタイトルを付けるというのは、よくあることだと思います。しかし、この「反省させると犯罪者になります」という本のタイトルは、この本に書かれている内容を凝縮したもので、内容にマッチしたタイトルであって、本を拡販することだけを目的にした過大なものではないと実感します。
思春期や反抗期の子供に限らす、小さな子供に対しても、あてはまる内容です。
子供が何か問題行動を起こした場合、例えば、暴言を吐いたり、暴力をふるったり、犯罪を犯したりという場合に、大人はすぐに「謝罪」や「反省」を強要します。そうすることによって、子供を押さえつけて、二度と同じことが起きないようにと願います。
しかし、大体は、同じことが繰り返されます。「謝罪」しても、心の底から謝ってはいないし、「反省文」を書いても書かされているだけだからです。そして、「謝罪」の仕方がうまくなったり、「反省文」がうまく書けるようになっていきます。成長するのは、そこだけです。
問題なのは、いくら謝罪や反省をさせたところで、彼ら・彼女らの抱える問題の根本は何も解決していないということです。だから、本当に必要なのは、「謝罪」や「反省」ではなくて、彼ら・彼女らの抱える問題を知ることです。
どうして、その問題行動に至ったのかを、彼ら・彼女らの声に耳を傾けながら、そして、大人の経験と知恵をフル動員して、何に困っていて、どんな気持ちで、どんなことを考えているのか。その根本的な問題を解決するためには、どうしていけばいいのか。そこを突き詰めていかない限り、何も解決しません。
そういうこともなく、ただ表面的に「謝罪」や「反省」をさせても、それは、歯の根元が虫歯に侵されているのに、歯の表面に被せモノをするようなものです。見た目は綺麗になっても、歯の根元の虫歯はどんどんと悪化していきます。
この本の内容に説得力があるのは、著者が実際に死刑囚や無期懲役刑の重大犯罪者と面談をして、その考えに至っているからです。反省させると犯罪者になる。なんとも、切実で、重たい言葉ですし、物事の道理を教えていただいたと感謝しています。考えてみれば当然のことなのですが、それが何故かわからなくなってしまうのも人間なのだと思います。
私は、この本を、多くの学校関係者や保護者が読むことを願いします。
バカ親につけるクスリ(堀江貴文)

反省させると犯罪者になります
先日、ヨドバシカメラ梅田からJR大阪駅に向かう途中にある本屋さんで、たまたま見つけて購入しました。
「また、ホリエモンが好きなこと言ってるわ」という程度に思いつつ、ちょっと気になって本を手にとり、少し読んだところで面白いなと思って購入しました。
要約すると、子供に過保護・過干渉になるな。子供が好きなことに没頭させておけばいい。いつか、それが仕事になるかもしれない。これからAIと共存していく世の中を誰も正確に予測なんかできない。その未来の世の中で、どのように生きていくのかは、親よりも子供たちのほうが判断できるはずだ。学校も行かなくていいし、勉強もしなくてもいい。子供にスマホを渡して、資金面の援助だけしてあげればいい。
乱暴に要約すると、そんな内容ですし、丁寧に要約しても、そんな内容です。笑
つまり、なるようになるんだから、心配するなよ、バカ親ども。
というメッセージを伝えたいようです。言い方は乱暴ですが、確かにそのとおりだと思います。
最期に「大丈夫だ、心配するな、なんとかなる」という言葉を残した一休さんと同じことを仰っておられると思いながら、読ませていただきました。
みんながみんな、ホリエモンのように行動力のある大人になれば、確かに勉強は必要ないかもしれないし、日本ももっと成長することは間違いないでしょう。
ただし、スマホやゲームで昼夜逆転して部屋に引きこもった子供に悩んでいる親にとっては、「学校になんか行かなくてもいい、フリースクールもあるんだし」という言葉は辛いかもしれません。フリースクールどころか、家から一歩も出ない子供に、どうしてやればいいんだよ?という気持ちが募るでしょう。ですので、今、子供が不登校や引きこもりで悩んでいる方にはおススメしません。
どちらかというと、そこまでの問題は抱えていないけれど、子供のことが心配で、ついつい、過保護・過干渉になってしまうという「バカ親」さんには読んでいただきたい一冊です。






